誘致って…

家主

2006年09月15日 16:50



この人は糸満市の西平市長である。
糸満市はきょう記者会見を開き、FC琉球の活動拠点として、立候補した。
またJFL公式戦の糸満誘致も同時に発表した。
Jリーグチームやプロ野球キャンプの誘致は、市長の公約だったという。

糸満の青年会議所も、この会見の前に誘致に向けて市長に申し入れをしており、
地域を挙げて、JFL・FC琉球を誘致したい気持ちが伝わってきた。

糸満市は過去、オリックスブルーウェーブのキャンプ地だったことがある。
しかし、雨天練習場がなく(たしかオリックス糸満キャンプの頃はキャンプ中の天候不順もあって)
オリックス側の「雨天練習場を作ってほしい」「宿泊施設はどうなった」という要請に応えられないまま
チームは宮古に去った。

その後、ダイエーが閉鎖され、トイザらスが移転し、気がついたら
かつて中心商店街だった場所には、パチンコ屋と金融の看板ばかりが目立つようになってしまった。

そんな糸満市が打ち出す、「スポーツ健康都市・糸満」。
その第一弾とも言うべきものがFC琉球の誘致なのである。

課題だった宿泊施設=ホテルも、来月には具体的に進出企業が見えてくるというし、
プロ野球キャンプに向けた、室内練習場建設にも前向きだ。
今後、プロ野球に加え、注目されるビーチサッカーも取り込もうとしている。

この10年。
沖縄本島に集まる視線のほとんどは中北部に向けられてきた。
しかし、「豊見城バイパス」と「糸満バイパス」が繋がれば、
空港→アウトレットモール→糸満
という流れが出来る。

いま財政難でない自治体など、まず考えられない。
しかし、だからといって何もしないのでは行政の意味がない。
捻出すれば、やりたいことは出来るはずであるし、それを考えるのが行政だろう。

眠っていた南部の雄・糸満が、いま狼煙を上げようとしている。
多くの血が流れた激戦の血・糸満だからこそ、平和でこそ出来る「スポーツの町」がよく似合う。

「スポーツ平和都市」新・南山時代に期待したい。