危機管理
企業のリスク管理が問われて随分時間がたつが、
また、不二家でモラルを問われる問題が起きてしまった。
トラの尾を踏まないようにするためには、
好調なときこそ、リスク管理を徹底するシステムを作る必要があるのではないか。
調子がいいと、ほかの事に目をつぶってしまい、
いけいけどんどんで進みがちであるが、
そういうときこそ、規律をしっかりしておかないと、
下降線をたどったときに、支えるものがなくなってしまう。
いつも同じような構造でこうした問題が報道されるのは残念である。
トラの尾といえば、ブッシュさんはまたイラクに兵隊さんをたくさん送る決断をしたようだ。
民主党だけでなく、足元の共和党からも「最悪のシナリオ」という
厳しい意見が出ているようだ。
天下無敵の大阪城は、冬の陣で外堀を埋められ、夏の陣で落城したが、
イラクの場合はそうはいかない。
父ブッシュが追い立てたトラの尾を、子ブッシュがさらに強く踏みつけた。
トラの尾と思っていたのが、「権力者」ではなかったのだ。
権力者はいなくなったが、周囲がみんなトラになってしまった。
そんな印象である。
「攻撃は最大の防御なり」というが、
攻めることばかりで、その背後に潜むリスクを無視すると、
とんでもないことになる。