人魚

家主

2007年01月30日 20:20

きょう、ハイビジョンカメラでジュゴンを撮影することに成功した。
http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?itemid=9056

きょうは海が驚くほど澄んで、海底の岩陰まで見通すことが出来た。
その真っ青な海をヤツは悠然と泳いでいた。

漢字で書くと「儒艮」。
もともとはマレー語なのだそうである。

それにしても、この生き物はどう考えても人魚ではない。
子育てしているときに「抱っこ」して授乳するというが、
それが人魚に見えたというのは、光線の状態がよほど良かったのであろうか。

だが、いま北限に生きる彼らはシンボルである。

動物は何かあるたびに人間界のシンボルになってきた。

現代中国の新たな時代の使者となったのは「ジャイアントパンダ」であった。
環境問題のシンボルとして日本が矢面に立たされたとき、そこに「クジラ」がいた。

だが、ついこの間まで(ワタシにとってついこの間)鯨肉は週に一度ぐらい給食に出ていたし、
沖縄でだって遺跡を発掘すればジュゴンの骨が出土する。
食っていたのである。
霜降り系のいい肉質なのだという…。

考えてみれば、静かに海藻を食べているジュゴンの姿は牧場の牛と重なるものがある。
飼育できる牛は家畜となって、無理やり霜降りにさせられ、
飼育できない海牛=ジュゴンは、霜降りどころか、絶滅寸前になった。


ところで・・・



昔は「ゴン」が付く怪獣が多かった。
カネゴン、バルゴン、ヒルゴン、バラゴン・・・。

「ゴン」というのは迫力を感じさせるのであろうか。
ジュビロの中山も『ゴン』である。

最近は「ドン」である。
白亜紀のプテラノドンは翼竜だったが、
将軍様の国で飛ぶものといえば「ノドン」「テポドン」である。

時々、日本海を飛ぶ。

相当迷惑な怪獣である。
誰がこの怪獣を退治してくれるのだろうか。