精神統ーだったのか
先日友人が休みをとって「温泉三昧」を決め込んだと言う。
羨ましい限りである。
いつだったか出張で鹿児島の隼人に行ったとき、
ビジネスホテルなのに、温泉がついていた。
温泉が別棟になっていて、何度でも入れるのである。
狙って選んだわけではなく、行ってみたらそうだったのである。
ついつい、出張であることを忘れて、2度も3度も入りに行った。
いい湯だった・・・。
それはそうと・・・
「三昧」っていったいなんだ?
と調べてみると、もともと仏教用語である。
サンスクリット語の「サマーディー」という言葉を「音写」したもので、
本来は
「精神統一」という意味である。
ところが名詞や形容動詞のあとに「三昧」がつくと、
①そういう傾向になるという意味や、②そのことに熱中する、③心のおもむくまま
という意味になってしまうのである。
そう考えてみると、温泉三昧というのは
「正しく温泉を楽しむために、雑念を取り去り、今入っている温泉に心を集中して、
雑念を取りさる」という意味にナル。
温泉は「ありがたい」のである。
沖縄そばを食べまくっている豊里実令さんの「そば三昧」の日々は、
「正しくそばを食べるために、雑念を取り去り、今食っているそばに心を集中して、他の食い物に心を動かされることなく雑念を取りさる」ことなのである。
「すば」を食べるのも修行なのである。