神様仏様
稲尾和久さんが亡くなった。
ワタシは稲尾さんの現役時代を見たことがない。
中西さんにしても、晩年プレーイングマネージャーとして、
今で言うところの
「代打、オレ」
で登場し、見事な空振りの三振をしているのを見た記憶があるくらいだ。
しかし、伝説の3連敗4連勝の時の、自らホームランを打って勝ち投手になったゲームなどを見た人は、
「神様、仏様、稲尾様」のことを忘れなかったのはよく分かる。
知らない名シーンはいくつもある。
金田対長嶋の初対決。
長嶋対村山の天覧試合対決。
杉下茂の魔球フォークボール。
伝説のアンダースロー、杉浦…
残念ながら、その人たちと同じ時代を生きることは出来なかった。
白黒のフィルムで当時の映像を見ることが出来るぐらいである。
見ているから、同時代を生きた「錯覚」に陥ってしまう。
歴史上の人物でも、あってみたいと思う人は何人かいる。
幕末なら、河井継之介、坂本龍馬、土方歳三、徳川慶喜、小栗忠順。
もっと前なら、徳川吉宗、田沼意次、宮本武蔵、直江兼次、平賀源内。
そして陸奥宗光の奥さん、陸奥亮子。
この人の写真が残っているが、大変な美人である。
とっくのとうに死んでしまっているのに、惹かれたのはこの人ぐらいである。