小食

家主

2008年11月12日 21:51

世界同時不況・・・

なんて言葉が紙面に踊りだしたあたりから、
「大食い」の番組を余り見なくなった。

正直ワタシはああいう類の番組はみたくない。
おいしいものは、おいしいと思うだけいただけばいいのである。

ジョギングで、かなり痩せて、年齢はともかく体重は20年前と
ほぼ同じになった。
不思議なもので、やせると「食わない」のである。
必要量というのはこういうものだと体が感じてくるのだろうか。

97歳で現役医師であられる日野原重明サンが雑誌の対談で
一日に摂るカロリーを1300㌔カロリーだとおっしゃっていた。
まあお年を考えたら、少ないのは当たり前だが、
氏は長年の研究の結果、
「食生活はローカロリーでいいことが分かった」とおっしゃる。

魚と野菜をたくさん食べ、肉は一日おき、ご飯は茶碗半分。
固形食を摂るのは夜だけで、朝は牛乳とコーヒー。
それにオリーブオイルをたらしたジュースなのだそうだ。

さすがにどんなに痩せてカロリー摂取量が減っても
そんな食事では身が持たない。

中国は、経済危機に対応して
日本円で57兆円あまりという緊急経済対策を発表した。

8%成長


それがあの国の社会を安定して維持できるボーダーラインなのだそうだ。
考えてみたら、これは大変なことだ。

周辺諸国やアメリカまでを含め、この経済対策をもろ手を挙げて歓迎しているようだが
ふと脳裏に「自転車△△」という言葉が浮かんで消えた。
ひたすらこぎ続けないと、駄目なのである。

この世界はたくさん食べ、たくさん吐き出すことで「20世紀」という100年を作った。

昔の怪獣映画や漫画には、よく「地球防衛軍」なる組織が登場した。
地球が一つになって、宇宙人や怪獣の襲撃に対応したのである。
だが、たった一つの大国だったアメリカが、この20年さらけ出した体たらくを見ると
世界を一つに塗りこめようなんて、意味がない気がする。

結局、緩やかなつながり…それしかないという気がする。

みんながローカロリーでいいと思えば、無駄に吐き出さない。
「モッタイナイ」という日本語が、国連で有名になったが、

「ホドホド」という言葉もプレゼントしていいのではないか。
食い物でも、贅沢でも、

「とーとーとー」

といえる存在でありたい。