箱庭
亡くなった前の文化庁長官、河合隼夫さんが
『明恵夢を生きる』という本を書いている。
明恵というのは、鎌倉時代の名僧だが、
自分の見た夢を克明に記し残したことでも知られる。
『夢記』という本である。
夢を毎日覚えている人は少ないと思う。
しかし妙に印象的な夢というのも多い。
昨晩見た夢は、また妙な夢だった。
箱庭のようなところに一生懸命草花を植えようとしているのだが、
庭の真ん中に、巨大な「カメ」がいるのである。
手足を出しているわけではなく、穴を掘ってうずくまっている。
ああ弱ったな、カメが出た
と思ったところで目が覚めた。
河合氏は「箱庭療法」で有名な人だが、
ワタシも夢の中で誰かの診断を受けていたのだろうか。