おきらく亭
先日、おきらく亭はち好師匠の
「沖縄移住8周年記念落語ツアー」に出演させてもらった。
口座に出るときは「おきらく亭ジョー好」である。
演目は「禁酒番屋」。
禁酒令が出たのに、「酒をもってこい」というお得意さんの侍のために
何とか隠して酒を持っていこうとする酒屋の小僧。
ところが後一歩のところで番屋の役人にばれてしまう。
二人行ったが二人ともばれた上に、持っていた酒を飲まれてしまい
「この偽りものめが!」と怒鳴られて逃げ帰る羽目に…。
これでワジッたもう一人の小僧。
仕返しに一升独利に小便を入れて持っていく。
はてさて、仕返しは成功したのか…という話である。
会場にはお店いっぱいの30人ぐらいのお客様。
しかし、あれくらいの人数が一番緊張するのである。
顔が全部見える…
500人とかだと、目の前はかぼちゃ畑と思えばそう緊張するものではない。
30人では、目前のかぼちゃに、次第に目、鼻、口がついているのが見えてくる。
ま、とりあえず自分なりに「熱演」
ゲストでお見えになった古今亭志ん馬師匠にもほめてもらった。
笑わせる側に立つと、笑わせることの難しさを肌身で感じる。
笑われるのは簡単だが、笑わせるのは泣かせるより難しい。
楽屋で出番を待っているとき、壁に向かって集中している志ん馬師匠を見て
改めてそう思った。