ヌーヴォー
ボージョレ・ヌーヴォーなるものを飲んでみた。
大ブームだった頃は、どうも敬遠していて、縁が全くなかったが、
輸入量が全盛期に比べて半減と聞き、
ヘソ曲がりの虫が、目を覚ましたのである。
そもそも新酒などと言うものは、できた場所で飲まぬと意味がないと思っている。
初めてスペインなるところに行ったとき、
それまでうまいとも思わなかったシェリー酒が、
驚くほどうまいのに驚いた。
ヌーヴォー解禁を遙かにすぎて、残っていたのを買ったのだが、
安いのを買ったから「そう」だったのか、
そもそもヌーヴォーというのは安いものだからあんなものなのか、
新酒ということであれば、甲府勝沼のワインの方が遙かにうまい。
味はともかく、日本人とはかくも乗せられやすい人たちかと
改めて思った。
あの騒動は何であったのか。
正直、今年はきっと、午前0時を期して
「ルネッサンス!」
とやる向きが多いのではないかと観察していた。
しかし、思いのほか静かだった。
そういえば、最近テレビ番組から「早食い」「大食い」の類が少なくなった。
結局世間の流れがそのまま映されているのだろう。
食べても食べてもまだ「食える」なんて人がいて、
ガバイばあチャンは
おなかが減ったのは「気のせい」だという。
世の中がガバイばあちゃんを取ったのだろう。