相撲好き
大相撲モンゴル場所が終わった。
本割で白鵬が朝青龍を投げ飛ばし、
決定戦では朝青龍が白鵬を掬い投げで破り、
なんだかモンゴルの草原が舞台みたいな気がした。
なんだかんだいいながら、相撲好きは結構多い。
夕方の電気器具量販店のテレビコーナーなど、
相撲の取り組みを見つめる
「明らかにキミ、社に戻ってないだろう」
というサラリーマンの姿を目にする。
江戸時代には殿様にも台の相撲好きがいたらしい。
「御相撲方」という役職まで作っていたという。
それなりの人たちが集まる席で、自分が召抱えている相撲取りが勝ったので
手を叩いて大喜びしたのが問題になり、
大名の相撲見物が禁止になったとき、
この「相撲方」がウマで逐一取り組みの様子を実況したのだそうだ。
実況といっても、現場から馬で走って伝えるのだから
そりゃあ、時間がかかったに違いないが、それでも手に汗握って何が起こったのか
情報を待っていたのだろう。
日本で最初の100m競走の実況(昭和のラジオ収録)は1分もかかったというから
まして江戸時代なら30分に一行の情報でも最高の「実況」になっていたに違いない。
タイムマシンで呼んでくれたら、ラジオカーと一緒に行って、
実況中継してあげるのに…