ヒトの判断
虎は皮を残し、人は名を残す…というが、ヒトによっては「金を遺す」ひともいるし、「形を遺す」ひともいるし、「子をのこす」ひとも、中には「禍根を残す」ひともいる。
現代と言う時代は、目の前で起こったことですべての人間性を評価する時代。
でも、それでいいのか。
日本人の価値基準がどこにあるのだろうか。
例えば、五年前の郵便局を巡る大号令はなんだったのか。
アメリカの競争社会を見倣う動きは、リーマンとともにきえ、食べ物までを投資対象にする社会に、やっとおかしいと気づいてきた。すこしまえ他の局で旧海軍の「反省会」なるものを番組でやっていたが、おかしいと思っていてもそれを言えない組織では意味がない。
組織だから黙って行動せよというのは、秘密結社のようなものである。
「評価」を嫌う時代になった。する方もされる方もだ。独り独りの時代。
組織なら、仲間がもがいているとき、助けなくてはいけない。だが本当は独り。変革の嵐ふく谷間で聞いた一人の人物の死に、様々なことを考えた。