ジョー

家主

2009年10月14日 11:11

まもなく、センバツ切符をかけた九州高校野球が宮崎を舞台に始まる。
沖縄からは興南と嘉手納が出場する。

ともに注目は投手だ。

興南の島袋は、今年夏も甲子園のマウンドを踏んだ左腕。
体を捻り背番号をバッターに向けて、右打者の懐を速球でズバリと突いてくる。

一方、嘉手納の池原は中学時代、全国制覇も経験し大舞台にも動じない。
抜群のコントロールとボールの微妙な変化。タマの出し入れが実にうまい。少年野球からバッテリーを組んでいるキャッチャー眞謝との息もぴったり。
ワタシはこのチームは「九州」にはまるのではないかと思ってる。

ひょっとすると悲願の二校出場もあるかもしれない。


で…

話は興南である。


島袋のフォームを人はトルネードという。
だがワタシは彼を見ると遥か昔の豪腕を思い出す。

城ノ内である。

背番号15を打者に向け、右腕から重い速球やスライダー、シュートを投げ込み、ジャイアンツの「エースのジョー」と言われた。
ワタシはこの人が好きで、よく真似をした。コドモ心になんて「武骨ななげかた」なんだろうと思った。

島袋とは利き腕もタマの種類も違う。
だかなぜか思い出すのは「エースのジョー」なのだ。
島袋はいつもボールの回転にこだわる。
そして、相手をヒット一本に抑えても「まだまだ」だという。

彼のトルネードは、体格同様、実にスマートである。だが彼が目指しているのは、もっと武骨な「エースのヨースケ」ではないだろうか。

関連記事