三つ目を通せ
台風2号が非常に強い勢力のまま宮古島、沖縄本島に襲来しそうだ。
5月にこれほどの台風が来るのは1951年の台風4号以来だという。
最近、台風とともに目立つのが竜巻である。
アメリカでは数百人が竜巻の被害で亡くなっているが、
日本で最も竜巻の発生数が多いのは沖縄である。
沖縄の場合、ほとんどが海上で発生する竜巻で、
陸上で発生することはほとんどないが、
台風が接近した時は、竜巻を「つれて」来ることも多い。
近年、竜巻注意情報なるものが出されるが、
深夜真っ暗な時に、「積乱雲が…」と言われてもなかなか反応することは難しい。
結局、食品の賞味期限と同じで、においを嗅いで
「これは大丈夫」
的なものだろう。
手塚治虫の「三つ目がとおる」のように3つ目の目がないにしろ、
人間に本来備わっていた「危険を探知する能力」は間違いなく落ちている。
この弧状列島に住んできた先達は、
自然が持つ危険を知った上で共存し、温泉や地熱などを恩恵と感じて生きてきた。
そこで台風である。
本島への強力な台風の直撃は、久しくない。
本当に大丈夫か。
今一度、周囲を見回してみる必要はないだろうか。
第6感を呼び起こす必要がありそうだ。