55.3メートル

家主

2011年05月29日 00:00

久しぶりにニュースデスクになったら台風の大当たりである。

那覇で午後10時5分に55.3メートル。
宮古で50.4メートルなど軒並み5月に吹いた突風の記録を塗り替えた。

停電した世帯も26万世帯と沖縄県全世帯の半数だという。
あらためて、近代都市のもろさを思い知らされた。

1号2号と発生した台風が続けざまに沖縄に直接影響を与えたのは初めて。
しばらく本島には台風が来なかった分、今年は当たり年なのか…。

そういえば、台風銀座という言葉も忘れていた。

日本で最も強い風を吹かせたのは昭和41年の台風18号。
いわゆる第2宮古島台風である。
この時観測された突風は85.3m。
想像がつかない風である。

平成15年に宮古島を襲った台風15号では
宮古島で74.1mの突風を観測したが、
この台風の直後に取材に行ったら、空港の管制塔にある
二重の強化ガラスが割れ、小石が飛び込んできていた。

1枚2センチもの厚さのガラスである。

ゴルフ場ではゴムボールがゴルフ場の窓ガラスを
突き破っていたというが、
そのガラスにはボールと同じサイズの穴が開いていたという。

ゴムボールが風で凶器と化したのである。


自然の力は恐ろしい。
人間がどうこうできるなんて、おこがましい。