かたぶい
暑い。
暑すぎる。
このままでは街を歩いているときに、体内の水分が沸騰すると思えるほど暑い。
うまくしたもので、暑すぎるものだから、積乱雲を作って夕方雨が降る。
晴れてるのに大雨、いわゆるかたぶいである。
晴れてるのに雨。
こういう雨を東京にいるとき「狐の嫁入り」と言った。なぜ嫁入りなのか、なぜタヌキではいけないのかはわからない。
でも、東京で狐が嫁入りするときは、こんなに暑くなかった。
だからこれはかたぶいなのである。
スコールと言う人もいるがそんなんじゃない。
道の向こうは降っていない雨。
やはりかたぶいはかたぶいであって、それ以外の何者でもないのである。
それにしても暑い。
しかしそれもまだ序盤戦なのである。