子供達の瞳の輝きを求めて
きょう二人の人物に会った。
まず、プロバスケット・BJリーグのコミッショナー、河内敏光さん。
かつての全日本メンバーで、アトランタ五輪の監督も務めた人である。
実は、いま、2年後のスタートに向けて、沖縄に本拠を置くBJリーグのチーム設立の動きが進んでいる。
そもそも沖縄はバスケットに対する関心の度合いがすこぶる高い。
それを証明するには、高校の大会が行われる体育館に行くことだ。
コート以外はすべて
人 なのである。
特徴的なのはコートの周辺を、体育すわりした中高生が埋めていることである。
以前、沖縄カップに取材に行ったとき、能代工業の加藤監督が
この
人が沖縄の特徴だといっていた。
沖縄独特の雰囲気。
沖縄独特の熱気。
そしてもうひとつある。
沖縄独特のリズム。
加藤監督が言っていた。
「沖縄のバスケットはイチ、ニ、サンで来るんですよ。なんなんでしょう、リズムが違う」
そういえば、具志堅用高氏のトレーナーを務めた渡辺サンも言っていた。
「沖縄のリズムは独特。土地が持つリズムなのかなあ」
沖縄のリズムは、紅白歌合戦を席巻するだけでなく、スポーツにも合うらしい。
その沖縄にこそプロチームを・・・
いまHPも立ち上がり、実現に向けた準備が進んでいる
http://www.okinawa-pro-basket.com/
合言葉は
果たし状
このポスターをワタシは個人的に気に入っている。
きょうお会いしたもうひとりは水谷修さん。
ご存知、夜回り先生である。
きのう浦添市民会館で後援会があり、そのあとでお話を伺った。
「いま、不良は減った」という。「本土では暴走族も減った」
「でもみんな携帯メールやインターネットの画面に吸い込まれている」という。
会話がなくなった。
その結果、何が起こるか…
「自殺する子供が増えますよ…」
怖い言葉だ。
「沖縄の子供たちの目は、この何年かで死んだ目になった」
という。
そして
「それは大人の責任」
ともおっしゃった。
夜間高校に勤め、14年も夜の街を「夜回り」し、苦しむ子供たちと接してきた水谷先生の言葉だけにドキリとする。
「沖縄の子供たちは、この青い海と青い空のような澄んだ目をしていなくては嘘だ」
とおっしゃる。
「出来ることをすること。もっと話そう、もっとそばにいよう。子供に声をかけよう」
みんな「夜回り先生」にはなれない。
でも出来ることはある。
子供達の瞳の輝きこそ、沖縄の輝きだと思う。