世界のマツシタ
7月に行われる国際卓球フェスティバルの打ち合わせのため、松下浩二さんが
沖縄を訪れた。
この人の名前を沖縄で知っている人は、かなりのスポーツ通だと思う。
知っていう人は
「え?きてたの?」
と驚くであろう。
なぜならその戦績はすごい。すごい人なのである。
全日本卓球選手権男子シングルスで優勝すること4回。
97年の世界選手権ではダブルスで3位入賞。
2000年世界選手権男子団体戦銅メダルの立役者。
日本人として初めてドイツ・ブンデスリーガに参戦したほか、スウェーデン・ドイツ・フランスの欧州3大リーグを経験し、02年中国スーパーリーグにも参戦。
彼は卓球のスペシャリストである。
カットプレーの達人として、バルセロナ・アトランタ・シドニー・アテネとオリンピック4大会連続出場中、
そして日本初のプロ卓球選手でもある。
卓球は、かつて日本のお家芸だった時期があった。
そんなこともあって、各地に「卓球会館」などというものが出来た。
数年前には「不死身」の俳優と、「竹内の夫」の競演で映画にもなったし、
浴衣での旅館ピンポンはCMでも話題になった。
だが、沖縄で卓球台がある場所はそう多くない。
実は人口比の卓球人口では、沖縄は全国最下位なのである。
そんな沖縄に松下さんが誘致してきたのが、
国際卓球フェスティバルスーパーサーキットなのである。
7月19日と20日に宜野湾市民体育館で行われる大会には、世界のトンデモナイ選手が顔を揃える。
世界ランキング第1位の王励勤(中国)、4位の馬淋(中国)。8位の柳承敏(韓国)のアジア勢に
世界ランク5位のサムソノフ(ベラルーシ)、13位のセイブ(ベルギー)ら、世界トップの選手が
この卓球競技人口人口比最少の沖縄にやってくるのである。
松下さんには選手としての顔のほかに、チームマツシタの社長という顔もある。
卓球の普及に力を入れている。
今回は愛ちゃんは来ないが、愛ちゃん人気にいつまでもおんぶに抱っこできるものでもない。
(もっともそれは女子ゴルフも一緒だが)
そこで、普及に全力を挙げているのである。
平日の夜の時間に設定されているが、国際大会が沖縄で開かれることはそう多くはない。
38ミリの白いタマを魔法のように操る世界トップの技をぜひ見てほしい。