わかるようにしてください
最近の外来語ばやりには困ったものである。
流行をリードするのは構わないが一人で突っ走るのは考えてほしい。
例えば、お菓子についての記述である。
いつの間にやらお菓子は「スイーツ」になった。
厳密に言えば違うのかもしれないが、菓子は菓子である。
ちなみにこんなことを書かれてもワタシにはさっパリ・ロンドン・ニューヨークである…
カットしたスポンジ中にはカシスソースとホイップクリーム。
トッピングされたフレッシュなストロベリーとメロン、サンドしたフルーツのコンポートとミルクたっぷりのオリジナルロールケーキは相性ぴったり。
周囲を彩るビターなチョコレートとラズベリーのデコレートは、ミスマッチな中にもセレクトされたコラボレートを感じさせます。
パティシエ激賞のセレブなスイーツ。ギフトにもどうぞ。
こういう文章を聞くだけでよだれが出てくる人がいるに違いない。
それはきっと条件反射である。
これを外来語抜きで言ったらどうなるか。
切った海綿の中には
黒すぐりの液状調味料と牛乳からとれる黄白色のどろっとした脂肪質を泡立てたもの。
上にまぶした新鮮ないちごとウリ科の一年生草本植物、
はさんだ
果物の煮た奴と
牛の乳たっぷりの自家製まるまっちい菓子は相性ぴったり。
周囲を彩る苦い
煎った南米原産植物のの種子粉を使った菓子と
薔薇科苺属の実の飾り立ては、あわねえ中にも選抜された協力関係を感じさせます。
菓子職人激賞の
中途半端な金持ちの甘味。
贈り物にもどうぞ。
安価な翻訳ソフトよりすさまじいことになった。
結局この分野は
まるっきりさんかく
である。