いよいよワールドカップの開幕である。
そんななか、きょう高校野球の組合せ抽選が行われた。
シード校は中部商業、沖縄尚学、八重山商工、興南。
1回戦から沖尚と南部商業の強豪校の激突がある。
離島勢とあって抽選に参加しなかった八重山商工が一番いいブロックを引いたかもしれない。
ところで…
織田信長が宿泊していた京都の本能寺で明智光秀に殺された「本能寺の変」は
今の暦で言うと7月1日、ちょうど梅雨時の出来事であった。
京都のある関西地方も梅雨に入っている。
京都の平年値を見てみると、7月1日は28度ぐらいまで気温が上がる。
天正10年(1582)の7月、本能寺で事が起こったあと、
羽柴秀吉は知らせを聞き、攻めていた相手と和睦すると、
備中高松、今の岡山市から姫路市まで、わずか二日間で70キロをとんぼ返りした。
これを「秀吉の中国大返し」というが、
秀吉軍は、雨が降り続くなか、大変な移動を強いられたと記されている。
沖縄だったら間違いなくヤールーが「ケッケッケ」とないている時期だ。
きっと攻めるほうも守るほうも、あまりの蒸し暑さにイライラしていたのではないだろうか。
信長もあまり暑かったので、光秀に八つ当たりしたのかもしれない。
意外にこの事件の背景には「蒸し暑くてたまらない」という本能の行動が隠されているのではないかと思う。
本能のままプレーしていたと言われるのは長嶋茂雄さんであるが、
一説によると、本当は正面で取れるものを、意図的に難しく捕っていた(そのほうがスゴイが)
という話もある。
本能のままのプレーはだめである。
裏づけされたプレーをしてほしい。
それは采配を揮う側にもいえることだ。
思いつきで選手を起用し、せっかく3年間をこの1ヶ月に向けて費やしてきた
選手たちの努力を無にしないでほしいとも思う。
何でこんなことを書くかというと、
ボールゲームで、直接的に監督(ヘッドコーチ)がプレーにかかわるのは
野球とバスケットぐらいだと思うからである。
あとは始まったら選手に託されるところが多い。
で・・・
かつて作家の遠藤周作こと狐狸庵先生が飼っていたアヒルは、
著作に悩んでいるとき窓からじっと見ていたり、郵便配達員に後ろから襲い掛かったりしたので、
狐狸庵先生から「インケン」と命名されたそうだ。
降り続く雨でコテツの顔が少しインケンになってきた。
ひねているのかもしれない。
奴の本能が「野生にもどれ」と命令しないとも限らない。
雨が上がるまで、奴に背中を向けるのはやめよう。