8月3日に放送予定の「ビーチサッカー特番」…なんとも芸のない名前だが、名前はまだない…の撮影が始まっている。
11月のビーチW杯アジア予選の代表8人が顔を揃えた「ソーマプライア」。
その名前はポルトガル語で太陽、海、ビーチという意味なのだそうである。
http://www.t-shirt-ya.com/sports/beachsoccer/solmarpraia/index.jsp#solmarpraia
興南ハンドボールの戦士だった上原覚史カメラマンと、サッカー好きCAの伊礼くん。この時期の撮影は、雨が降れば、雨でびしょびしょ、足元グショグショ。その上、映像に困るし、晴れれば映像はきれいだけれど、汗でどろどろ、顔からは塩を吹いてギシャギシャと、大変である。
しかし、話を聞けば聞くほど面白い。
彼らが目指すのは「代表」さらに世界一なのである。
こちらは「レキオスFC」
http://www.requios-fc.jp/
ブラジル軍団である。
ブラジルへ沖縄から移民が行って100年を迎える2008年に向けて、サッカーを通じてブラジルと沖縄の交流をすすめたいと発足した。
ニコトラ総監督は日本でプレーしたブラジル人選手の草分け。
コーチ陣も、Jリーグでの指導暦を持つ人などかなり厚い。
中でも注目はこの男である。
ビーチサッカーの「神様」と目されるネネン。
何しろ、でこぼこの砂浜で、まるで芝生の上でプレーするようにボールを蹴る。
過去の世界大会で9回にわたって最多ゴールをマークしているという。
神様は沖縄に光臨した。
オーバーヘッドキックは当たり前、シュートの雨が降るビーチサッカー。
18日【日】から毎週日曜日「第一回RBC杯ビーチサッカースーパーリーグ」が幕を開ける。
4チームによるリーグ戦である。
リーグ後半は、梅雨も開け本格的な沖縄の太陽の下でのゲームになるだろう。
12分の3ピリオド。だが、砂の上は恐ろしく体力を奪う。
ぜひ、北谷・アラハビーチに応援に行っていただきたい
この人は北海道の野球を変えた神様。
監督として5回都市対抗への出場を果たした、元大昭和製紙北海道監督の我喜屋優さんである。
1968年、興南旋風を巻き起こしたときの4番バッターで、社会人に進み。
都市対抗の「顔」になった。
母校に「喝」を入れてきたとおっしゃっていた。
というのも、我喜屋さんは深紅の優勝旗が東北を越え、一気に津軽海峡をわたるために大きなアドバイスをしたらしいのである。
北海道といえば、氷点下が続く冬場、練習が出来ないのがネックとされていた。
ところが我喜屋さんは
「ナニ?寒い?寒けりゃ下に何かはけばいいだろう。ナニ?雪でノックが出来ない?雪かきをすればいいだろう」と苫小牧の球児たちを厳冬のグラウンドに送り出した。
凍った硬いグラウンドでの練習は、打球に対する的確な反応を体得することに繋がったという。
「エースの田中君を含めて、あいつらフツウの選手ですよ」と我喜屋さんはいう。
誰が見ても普通に見えないのだが、ひょっとするとフツウだったのを幸田監督とともにトクベツにしてしまったのかもしれない。
そして彼らが石垣島で合宿を行うのに協力したのも、我喜屋さんである。
北海道の球児たちを見ていた八重山商工の活躍はご覧の通り。
そしていま、我喜屋さんは、沖縄に野球文化を作りたいと話す。
興南旋風から38年。
南国に生まれ、北の大地に根ざした男が、故郷に静かな風を吹かそうとしている。