しんかい6500

家主

2006年07月15日 18:54



きょう那覇埠頭で「しんかい6500」の特別公開に行って来た。
「しんかい6500」はきょうから公開された映画「日本沈没」にも登場する有人潜水調査船で、
その名の通り、人を乗せたまま6500メートルの深海まで潜ることが出来る
日本先端技術の結晶である。


この夏休みには「しんかい6500」の実物大模型が美ら海水族館で
特別展示されることになっているが、
明日一般公開されるのはホンモノである。





今回は支援母船「よこすか」ともども那覇埠頭にやってきた。
実は沖縄沖での調査はかなり頻繁に行っており、
「しんかい6500」も、100回以上沖縄の海をもぐっているという。





「よこすか」の船長さんは、白い口ひげで、
センチョウと呼ぶにふさわしいルックスをもった方である。


それはそうと、この「しんかい6500」
チタン合金で作られた球のような部分に、パイロット二人と研究者一人を乗せて
深海を調査する。
6500メートルまでもぐるのは重りをつけることで数時間かけてもぐり、
深海で2時間調査をして、今度は重りを捨てることで浮力を付け上昇するのだという。

だが、よく聞いてみると、課題もあるようだ。
浮力をつけるために使う、スポンジのようなものも、水圧で気泡がつぶれないよう工夫されているし、
のぞき窓は美ら海水族館の水槽に使われているアクリル製のもので、
三層に重ねているが、これが全くつなぎ目が分からない。
まさに日本の技術である。
しかし、「しんかい6500」を建造したあと、技術が止まってしまっているという。





かつて日本はYS11の製造計画を途中でうっちゃ投げて、
国産の旅客機はそこでストップしてしまった。
一回やめてしまえば、技術はまたゼロにもどる。
いまプロペラ機が注目されている中で、YSが製造され続けていれば・・・とつくづく思う。

あす10時から16時まで那覇港フェリーターミナル前の1号埠頭で一般公開される。








ところで帰ろうとしたら、フェリーターミナルの中でこんなものを見つけた。
ここでは時間が1987年で止まっていた。
海邦国体はまだ成功していないのである。







さて、高校野球は八重山商工と中部商業というシード校がぶつかるガチンコの決勝になった。
あす12時半からRBCラジオでワタシの絶叫中継である。