男の目線、コテツの目線
ビーチサッカー日本代表のゴールキーパーで、ソーマプライアを率いる加登永一さんである。
8月3日に放送する、ビーチサッカーの番組に向けて、彼が“上陸”した波の上ビーチで話を聞いた。
なぜ“上陸”かというと、本当に上陸だったからである。
彼と、吉井選手は、ビーチサッカーがしたくて沖縄にやってきて、
ほとんど着の身着のままで、沖縄生活を始めた。
ビーチでほど一日を過ごし、ひたすら白い砂の上を走り続けたという。
そのときの思いは、とにかくプロとしてビーチサッカーをやりたい・・・。
そんな彼が見つめるのは、地球の裏側のブラジル・リオデジャネイロである。
11月の世界選手権。
昨年の4位を越えるには、メダルしかない。
厳しい戦いになるのは最初から分かっている。だがやるしかない。
やって形を残さなければ、ビーチサッカーが日本に定着することもない・・・。
「夢は思うことで叶う」
加登はいつも言っている。
そして実際にそれを形にしてきた。
で・・・
その加登くんも「どうしてますか」と気にかけているコテツである。
普段は朝散歩に行くが、曇っているからと午後に散歩に連れて行った。
するとスコールである。
そのとき、たたきつける雨がアスファルトに当たって湯気が上がるのである。
照りつける太陽で焼け付いた道路は、熱したフライパンのようなものだ。
ヤツは、地面から二、三十センチのところに顔があるのである。
蒸し焼きである。
照り焼きである。
さすがにちょっと気の毒であった。
「ジョーダンじゃねえや」
といったのが聞こえたような気がした。