名前で勝つということ
興南高校の男子ハンドボール部がインターハイ2連覇を達成した。
昨年のチームがスーパースター揃いだったのに比べると、
今年はかなりコンパクト…言い方を換えれば小粒であった。
しかし、スピードとテクニックで準決勝まですべての試合を
10点差以上をつけて勝ち、決勝に進出した。
決勝の相手は選抜大会で、4連覇の夢を立たれた茨城の藤代紫水。
一時は退場処分が重なり、7-4でのプレーを余儀なくされたというが、逃げ切った。
興南は「ユニフォームで勝てる」チームになった。
それは個人の力量がなくても勝てるという意味ではない。
個人個人の力はもとより、
ユニフォームそのものに他を圧するパワーを持ったということである。
見た瞬間に気おされてしまう。そういう相手になったということである。
そして・・・
あしたは八重山商工の初戦であるが、
それにさきがけて
漫画甲子園では那覇工業が優勝、開邦が準優勝した。
http://www.tosa-te.ne.jp/~katsuraLC/15th-taikai/index.html
いまや大学に漫画学科が出来る時代である、
現実に京都精華大学には漫画学部があるし
http://www.kyoto-seika.ac.jp/t_news/pretool2/manga/index.html
東京家政大学などには漫画アニメーションコースが存在する。
ある人はこういった。
人間とメディアとの付き合いは
① 紙(新聞 瓦版)
② ラジオ
③ 手塚治虫
④ テレビ
⑤ インターネット
の順に進化したというのである。
手塚氏の存在が、日本に漫画アニメーションを「文化」として根付かせたし、
そうするだけの人材を育ててきたというのだ。
「アトム」を作りたいと思ってロボット工学の道を歩んだ技術者は実際いるし、
「ブラックジャック」にあこがれてスーパー外科医になった人もいる。
「ジャングル大帝」にあこがれて、猛獣になった人、
「火の鳥」にあこがれて、火の車になったヒトもいるかもしれない。
手塚治虫が、唯一未来の存在として見通せなかったものは携帯電話だという。
だから、21世紀が舞台の鉄腕アトムに、携帯電話は出てこない。
さすがに、あんなものを手に持ったまんま街中で話をするやつが現れるとは、
想像できなかったのだろうか。
手塚さんに匹敵する企画力と、予見能力。
これから島を背負う世代には、コセコセした勉強ではなく、
そういう力を持ってほしい。
いまは可能性があるのだから。