甲子園の魔物とコテツの縁談

家主

2006年08月17日 17:26

甲子園には魔物が住んでいるそうだが、
今年はどうも二匹目や三匹目がいるらしい。

準々決勝の智弁和歌山対帝京。
8-2から帝京が8回2ランホームランで4点差。

ここで、一匹目の魔物の登場である。
9回、なんでもないゴロも三遊間を抜け、帝京が一気に逆転。
さらに3ランまで飛び出して、一挙8点8-12。
これはもう、魔物の仕業としか言いようがない…。
高嶋監督も「あきらめていた」と言う。

そしたらそのウラ、もう一匹の魔物の登場である。
3ランホームランで1点差。
そして最後は満塁で押し出しサヨナラ…。

筋書きがないドラマというが、
こんな筋書きを書くライターがいたら、
あまりに展開が激しすぎて、

「ばかばかしい、こんなことあるわけないだろう…」

と、プロデューサーに一喝されるのではないか。
高校野球は「筋書きのないドラマ」ではなく、
「筋書きを書けないドラマ」である。

そんな中、コテツに縁談が舞い込んだ。

ずっと「売りこんで」はいたのであるが、周囲にいるのが

秋田犬とヨークシャーテリアとシーズーとコリーと琉球犬、
及び、その他雑種の皆さんだったため出会いがなかったのである。
たまにシーズーに好意を示したところ、妙に好戦的なヤツで、引っかかれそうになったり、
柴犬がいたらいたで、同じオスだったりと、お隣のラッキーが
姿を見せなくなって以来、犬づきあいがなかった。

コテツ史上初となる、今回の縁談に周囲は…といってもワタシだが…色めき立ち、
どうしてよいものかと獣医に相談に行った。

すると・・・

「あの・・・その前に一回お見合いさせて相性を確認したほうがいいですよ。顔を見たときにどっちかがウウウゥゥゥ・・・とうなるようだったら、行為に及ぶ前に喧嘩になりますから」

「それに、犬には個体差はありますけど、発情のシーズンがありますから、それに当てはまらないと、その気になりません」
とおっしゃる。

そんなことのために血だらけになってもらっても困るし、勢い込んで寄っていって相手にもしてもらえない姿を見るのは、飼い主として気の毒でもある。

とりあえず、お見合いの設定をすることで、コテツとの間で合意を見た・・・
・・・というか、そう言い放ってきた。

まずはお見合いである