やぶへび
冥王星が惑星でなくなった。
今後は「水金地火木土天海」で終わりである。
江戸時代の坊さんのようになってしまった。
こうなったのはアメリカの観測チームが
「太陽系の外周に冥王星より大きい新天体を発見したぞ!」
というんで、
それじゃあ、惑星ってものがナンなのか。新しい定義がいるデショ・・・」
ということで国際天文学連合が提案を出したのである。
その結果、科学者1000人の投票により、冥王星は太陽系の惑星から除外されてしまった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000122-mai-soci
アメリカ人が発見した太陽系の惑星は冥王星だけだったんだそうで、これで白紙になった。
ディズニーに出てくる犬のキャラクタープルートも、これでふるさとを失った。
ヤツは1930年生まれ、太陽系9個目の惑星として発見された冥王星にちなんで名づけられた。
「2003ナンたらカンたら」という星を、アメリカ人が見つけなければプルートの悲劇は起こらなかったのである。
「2003ナンたらカンたら」という星は、
冥王が使わした「やぶへび」であった。
そもそも「冥王」という名前が、消える運命の予兆だったのかもしれない。
ところで・・・
きのう上原直彦さんにインタビューさせていただいた。
直彦さんは自分のことを「放送屋」という。
いろいろなことを教えていただいた大先輩である。
今年、放送界で顕著な功績を残した人に送られる「放送人グランプリ」を受けられた。
最高の放送屋である。
その直彦さんに、シマクトゥバの日について聞いてみた。
昔、娘さんがポークのCMを見て「英語を覚えた」といったという。
「ヌチグスイヤサ」
である。
「そのときに『ウチナーグチだよ』とでかかったけど、『よく覚えたね、いっしょにやってみよう、ヌチグスイヤサ』と、僕は遊びが好きだから。これは方言だといってしまったら、あ、間違ったことを言ってしまったと二度とこの子はウチナーグチの話をしなくなるんじゃないかと思ったんで、待ってやろうと。中学まで待ちました。あの例を知ったからですよ、東北の学校で理科の時間に『雪が解けたら何になりますか?』・・・『水』、じゃなしに、『春』といった子がいるわけだ。氷が溶けたら何になりますか、春がやってくる、。雪国の子が氷が融けたら…水というようじゃだめで、それにペケをつけた先生がいるのね。僕だったらこの先生にペケをつけますよ」
ウチナーグチを覚えようとするのなら、それぐらいゆったり構えよ、とおっしゃるのである。
言葉というのは崩れたり消えるのは早いが、残すのは大変である。
フツウにしなければいけない。大上段ではダメということなのである。
しかし、中学までヌチグスイヤサを英語だと信じていた娘さんもすごいのである。
ワタシは逆にあのCMを見ながら
「このおばはんは、意味がわかってるんだろうか」と
そればかり気になっていた。
上原直彦さんのロングインタビュー1000人の言葉は、8月26日の午前6時から
放送である。
朝もハヨからご覧ください、