2007年06月24日

栽現

具志川商業と沖縄水産の試合を取材に行った。
試合は沖水が2点リードしたところで、ものすごい豪雨。
試合は中断となった。
栽現
最初はスコールと思ってぬれるに任せてカメラをガードしていたが
雨は「本気」だった。

しゃれにならないぐらいずぶぬれになった末に
撤退を余儀なくされた。

この雨が、試合のその後のプログラムだったのかもしれない。
雨があがって、リードされた具志川商業が逆転する。
モーションを盗まれ盗塁三連発。
お見合いした末のポテンヒット。
しまいに満塁から押し出し…。

沖水からみれば、悪いところてんこ盛り。5対2.
具商からすれば、必勝の投手リレーに入り、完全な勝ちパターン。
栽現
1点を返した沖水だが、度重なるチャンスで一本が出ない負けパターン。
8回表には具志川商業に連打を許し差は4点。
ここまで悪い流れが重なると、このところの沖水ならずるずる負けていたと思う。


しかし、きょうの沖水には特別なパワーがあった。

土壇場の9回裏、2アウトから同点に追いつき、延長戦に突入。
そして11回裏、ノーアウト1塁が併殺で二死無走者となって4番の儀間。
高めのボールをフルスイングすると、打球は逆風を突いてレフトポール際に飛び込む
サヨナラホームラン!

栽現

水産の利は無尽蔵  
波もさかまけ風も吹け
世界の海の果てこそは
鳴りてし止まぬこのかいな
ふるうわれらの独壇場ぞ
鵬程万里なんのその
進取の大翼なみうちて
使命の海を統御せん

久しぶりに沖水の校歌を聞いた。
宜保監督は言っていた。

「子供達がよく成長してくれた。あの場面から逆転するなど、きょうはスナオに褒めてあげたいと思います」

しかし、宜保監督は試合中ずっとポケットに忍ばせた数珠をにぎっていたそうである。
学校出発前には、栽監督のご自宅を訪問し、霊前に手を合わせて「頑張らせてきます」と言ったそうだ。
明日は栽さんの49日。負けるわけに行かなかったはずだ。

「きょうの雨も、追いついたのも、さよならも、みんな監督(栽監督)の仕掛けのような気がします」

筋書きのないドラマが生まれるにはわけがある。






Posted by 家主 at 19:43│Comments(2)
この記事へのコメント
えー・・海軍の軍歌みたいな、勇ましく、「良い曲だね^・・」・・えー・・

「尖閣諸島」や「南鳥島」及び「北方四島」・・等々の最前線で活躍する、・・

  日々、我が日本国の生命・財産を監視されたる防人(さきもり)のー・・・

     海上自衛隊の諸君にも、日々、口ずさんで貰いたいね^-・・・

 
しかし、え、こーも派手なる勝かたは^明日のスポーツ紙が楽しみダネ^・・ん・
Posted by 石原慎太郎。 at 2007年06月24日 22:32
はじめまして。
ブログ読ませていただきました。
心に一番深いところに響き、久しぶりに心が共鳴しました。
「筋書きのないドラマが生まれるにはわけがある。」
いい言葉ですね。 
ありがとうございました。
Posted by naoki at 2007年06月27日 01:40
 
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