2006年07月15日

しんかい6500

しんかい6500

きょう那覇埠頭で「しんかい6500」の特別公開に行って来た。
「しんかい6500」はきょうから公開された映画「日本沈没」にも登場する有人潜水調査船で、
その名の通り、人を乗せたまま6500メートルの深海まで潜ることが出来る
日本先端技術の結晶である。


この夏休みには「しんかい6500」の実物大模型が美ら海水族館で
特別展示されることになっているが、
明日一般公開されるのはホンモノである。




しんかい6500
今回は支援母船「よこすか」ともども那覇埠頭にやってきた。
実は沖縄沖での調査はかなり頻繁に行っており、
「しんかい6500」も、100回以上沖縄の海をもぐっているという。


しんかい6500
しんかい6500

「よこすか」の船長さんは、白い口ひげで、
センチョウと呼ぶにふさわしいルックスをもった方である。


それはそうと、この「しんかい6500」
チタン合金で作られた球のような部分に、パイロット二人と研究者一人を乗せて
深海を調査する。
6500メートルまでもぐるのは重りをつけることで数時間かけてもぐり、
深海で2時間調査をして、今度は重りを捨てることで浮力を付け上昇するのだという。

だが、よく聞いてみると、課題もあるようだ。
浮力をつけるために使う、スポンジのようなものも、水圧で気泡がつぶれないよう工夫されているし、
のぞき窓は美ら海水族館の水槽に使われているアクリル製のもので、
三層に重ねているが、これが全くつなぎ目が分からない。
まさに日本の技術である。
しかし、「しんかい6500」を建造したあと、技術が止まってしまっているという。
しんかい6500

しんかい6500

しんかい6500
かつて日本はYS11の製造計画を途中でうっちゃ投げて、
国産の旅客機はそこでストップしてしまった。
一回やめてしまえば、技術はまたゼロにもどる。
いまプロペラ機が注目されている中で、YSが製造され続けていれば・・・とつくづく思う。

あす10時から16時まで那覇港フェリーターミナル前の1号埠頭で一般公開される。

しんかい6500






ところで帰ろうとしたら、フェリーターミナルの中でこんなものを見つけた。
ここでは時間が1987年で止まっていた。
海邦国体はまだ成功していないのである。







さて、高校野球は八重山商工と中部商業というシード校がぶつかるガチンコの決勝になった。
あす12時半からRBCラジオでワタシの絶叫中継である。



Posted by 家主 at 18:54│Comments(4)
この記事へのコメント
あぁ・・・東京では聴けないのが残念!アツイ試合になる予感120%です!
Posted by ねこ at 2006年07月16日 01:13
昨日から公開された映画「日本沈没」を観てきました。
SMAP草彅くん演じる主人公・小野寺俊夫の職業がこの深海調査船の
パイロットです。

深度6500mと言えば、富士山の高さの2倍ですよね。
そのようなモノが作れる技術力と共に、
想像できないような小さな空間に閉じこもって、その深さまで潜り任務を
遂行されるパイロットと研究員の方々に敬意を表します。

そして、
神戸のすぐそば甲子園は沖縄代表の選手の皆さんをお待ちしています。
まだ梅雨明け前ですが、こちらも暑いですよ!
Posted by 神戸のマンダイ at 2006年07月16日 11:10
深海調査船のパイロットは、べたっと地面に座って操縦するそうです。
どんなに深くもぐっても艦内は地上同様の気圧が保たれているそうです。
ただし、トイレはないので、前夜から覚悟を決めて水分は控えるのだとか。

沖縄代表の宿舎は神戸そのものです。
マンダイさんの差し入れを待っているはずです。
Posted by 家主 at 2006年07月16日 19:00
日本沈没のリバイバルを見まして、
昔は、ケルマディック号だかを、海外から、購入して、
日本海溝に行ったんだよな?・・・・・・・。 と思ってました。

で、今回の作品は、6500で、(名前は違いますが)潜ったんだけど
替わりは、無いのか!とおもってまして、

なんで、掘削船を、海外から、借りてきて(札束でしょうが)
深海船も、札束で、ひっぱたいて、
購入しなかったのか、疑問でしたが、

土方様のブログをみて、
日本独自の技術だったとは、納得です。

購入出来ませんよね。

そう思うと、国産の技術の継承のためにも、
なんとか、開発をつづけて、もらいたいものと感じます。
日本では、当たり前の事だと思っていたことが、
海外では、出来ない技術なんて、結構あるらしいですよね、

政府とか、企業とか、再評価してるんでしょうか?
国産技術のレッドデーターブックなんてあったら、面白いでしょうね。

考えるきっかけを頂き、ありがとうございました。
Posted by Jajaja at 2006年08月01日 14:20
 
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