2006年11月04日

包丁を持った庖丁

トラブルで、きのうは非常に中途半端な内容になってしまった。
「そろそろ近い」かな・・・というのは、いろいろな意味を込めたつもりなのであったが、
後半が反映されず、まったく内容がなくなってしまった。

反省である。

きのうのライヴiのスポーツコーナーも、単純なミスでインタビューした音が出なかった。
インタビュー部分で音がないというのは、餡の入っていない「アンマン」みたいなものである。

なんだこりゃあ・・・

なのである。

反省である。

ところで・・・

よく、「気分転換になにをしていらっしゃるんですか?」と聞かれる。

読書・・・と答えるのだが、果たしてそれが気分転換になっているかと自問すると、

「?」である。

本当に鬱憤がたまると、急に料理をしたくなることがある。

男の料理などというものはいい加減なもので、とにかく大量にできるものを作るのである。
したがって、数日にわたって「カレー」  「餃子」 「ハンバーグ」 「中華サラダ」 「シチュー」などを食べる羽目になる。

実を言うと、2ヶ月前に作ったシチューがいまだに冷凍庫で呼ばれるのを待っている。
たぶんたれも呼ばないような気がする。
このままいくと行き先は
包丁を持った庖丁
である。

料理に欠かせないのが包丁とまな板である。
まな板というのは本来「魚を切るための板」だそうである。
「まな」とは、日本の古い時代「魚」を意味したのだそうである。
野菜を切る板は別に「切り板」と呼ばれていたそうだ。

そのまな板で使うのが「ホウチョウ」である。
なぜ刃物なのに、「ホウチョウ」というミョウチクリンな名前がついているのか疑問だったのだが、
本を読んでいてわかった。

人の名前なのである。

「荘子」の養生主篇に
善哉、吾聞庖丁之言、得養生(善きかな、われ庖丁(ほうてい)の言を聞きて、養生を得たり)とある。

えらく上手な料理人がいた。その名を「庖丁」。
オスの子牛をさばいているところを見ていた主人が言った。

「たいしたもんや、神業やないか」

すると料理人は
「私は料理の道に身を捧げており、手や体は、私が動かしているのではなく自然に動く」という。

「この庖丁を使い始めて19年、何千頭もの牛を調理しているが、刃こぼれひとつおまへん。
関節には必ず隙間があるし、肉の筋や骨の隙間に庖丁をうまく入れればええねん。
そんな隙間、いくらでもありまんねん」


この話を聞いてご主人様はいたく感動し、
最初の言葉を口走るのである。

「いや、ワイは料理人の丁さんの話で、どないして人生をいきていくんかを学びましたでぇ~」

「庖」が料理人で、「丁」は人名。
だから、「庖丁人・丁さん」といったのが本来の意味である。

発音は
páo dīng
である。



Posted by 家主 at 17:07│Comments(3)
この記事へのコメント
えーコテツの言い分!
「何だよー!また俺か~!・・この前も、3日3晩、腹壊してんだぞーワン!」・
「ヨシ、わかッた!もー勘弁ならねー!」「動物愛護団体に訴えてやるー!」

「川向かいのTV局、「目覚OしーTV」に、明日、生出演してやる!ワン」・・・
え?!・・「となりのワンコ」のコーナーじやー・・ねーッてば!ワン2!」!・・・

え、司会の大塚さん「チワワ顔」!ッて!・・「いいんだよ、今、そんな話よー
えー困ッてんだよー今!・・「オチ」・よーいしとらんのよー!!・どーする」?

えー?「逃げるか?!・・そお2!散歩にかこつけて連れ出してくれワン」!・・
「そのうち、どッかでオチの拾いぐいでもするでワン」・・・・

いやーはずかしやーこれじャーまるで!・・・
「まな板の上のこい!」か?・・・「まな板シO-の上の行為」か!・・・


                                  (音声小倉ヒサアキ
Posted by ビック錠。 at 2006年11月04日 22:43
イヤ、参りました。アナタの博識ブリには!中国古文にも詳しく北京語もお出来になる様子。出身学科を拝見するとナルホドーと思わせることもないわけではありませんが。


かく申す小生、かつてはさる業界に身をゆだねて居たこともあり、他人サマよりは少々「浅学多知識」を自認?いたしておったのですが。


最近、若い現役(業種は異なりますが)から添削を頼まれることがあるのですが、もちろんお世辞でしょうが時々「オジサン、私より中国の歴史をよく知っているんじゃないの」なんて言われ「それほどでもないよ」と悦に入っていたのですがね。

しかし、あなたサマのホームページを毎日拝見していますと、小生なんて年だけはかなり上だが、まだまだヒヨコだと思わざるを得ません。

小生も現役引退後、北京語を中国人の老師から習っていますが、老いさらばえたアタマにはなかなか入らず?四苦八苦しております。それだけに内容はもちろんペキン語のpinyinまでつけられた文章には感心するばかりです。

あらためて参りました!
Posted by sankou at 2006年11月06日 14:03
イヤ、参りました。アナタの博識ブリには!中国古文にも詳しく北京語もお出来になる様子。出身学科を拝見するとナルホドーと思わせることもないわけではありませんが。


かく申す小生、かつてはさる業界に身をゆだねて居たこともあり、他人サマよりは少々「浅学多知識」を自認?いたしておったのですが。


最近、若い現役(業種は異なりますが)から添削を頼まれることがあるのですが、もちろんお世辞でしょうが時々「オジサン、私より中国の歴史をよく知っているんじゃないの」なんて言われ「それほどでもないよ」と悦に入っていたのですがね。

しかし、あなたサマのホームページを毎日拝見していますと、小生なんて年だけはかなり上だが、まだまだヒヨコだと思わざるを得ません。

小生も現役引退後、北京語を中国人の老師から習っていますが、老いさらばえたアタマにはなかなか入らず?四苦八苦しております。それだけに内容はもちろんペキン語のpinyinまでつけられた文章には感心するばかりです。

あらためて参りました!
Posted by sankou at 2006年11月06日 14:03
 
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