土方　浄の「スコアブックをもう一度」

今年はなかなか寒くならない。
休日、日中家にいると、Tシャツで十分である。
とはいえ、確かあと3日で12月になるはずである。

妙と言えば、この1ヶ月間で、確か3回ぐらいヒョウが降ったという話を聞いた。
ヒョウ（雹）というのは氷の塊である。
西表では5センチのヒョウが降った記録があるという。

雹が降り、竜巻が襲い、本島に台風が2年連続で接近しなかった。
北海道では2度にわたって、岸に秋刀魚（サンマ）の大群が打ち寄せられたという。
地元の人は「サンマ拾い」に精を出しているようだが、
自然界でおかしなことが続くのはあまりうれしい出来事ではない。

択捉沖での地震が関係しているのかどうかはわからないが、
いったいどうなってしまうのか

そういえば、ヒョウが降って大変と言ったら、肉食獣の豹（ひょう）がどうした？と聞いたやつがいた。
雹が降るだけでも大事なのに、
豹が降ってきたら一大事である。

こんな聞き違いは時々ある。
本土から来た人を案内していたとき、ウチナーソバの店で、
「これなんですか？」とコーレーグースーを指差して聞かれた。

「コーレーグースーって言って、辛いヤツです」
「何が入っているんですか」
「タカのツメです」
「へえ・・・・・・・すごい」

なぜすごいのかそのときは気づかなかったが、相手は「鷹の爪」だと思ったらしい。
あんなに鷹の爪を取ったら、きっとワシントン条約違反で捕まってしまう。

それはそうと・・・

ヒョウも降る沖縄では、公園にはトリの骨も降るらしい。

コテツが急に公園のベンチ近くによっていくので何かと思ったら

パクッ

見ると、鳥の骨らしいものをくわえている。
慌てて、口から引き離そうとしたら、急に野生の本能がよみがえったのか、怒りやがった。
本人は獲物を取られると思ったのかもしれないが、犬に鳥の骨は駄目は鉄則である。

こういうことが2度3度ある。
確率を考えると、ヒョウが降ることはあっても、チキンの骨が降ることは
少なく見積もっても今世紀中はないと思われる。
しかも、トリの骨だけでなく、プラスチックの弁当箱なども「降った」形跡がある。


常識的に考えると、弁当かフライドチキンか知らぬが、
食べた後の骨をそこらへんに落としていく輩がいるのである。
やめてもらいたい。

おじさんは怒った。キミたち、骨も食べなさい。