2007年03月27日

時に抱かれて

「歴史」という言葉は「history」という言葉を明治になって適当な言葉にしようと考案された
造語だそうである。
「歴史」とは「人間」が関わって起こった事象の後ろに出来た痕跡を、
「人間」が検証して書き記したもの。

だから、人間の横槍が随所に見られる。
文献史学の基礎は

「まず、疑ってかかれ」


である。


「歴史」にとって最高の材料は「史料」であり、もっと最高なのは生の証言である。
しかし、この「生の証言」というのがややこしい。
人は時にウソを言うからである。
また、証言という名の真実を、墓場まで持っていてしまう人も多い。

ニュースの中に「1000人のことば」というコーナーを立ち上げた理由はそこにあった。
どんなに黙っていても、言葉のエッセンスに滲む真実があるはずなのである。

その点、生き物は正直である。
コテツが一番嫌うのは、シッポをつかまれることである。

二番目にきらいなのは、抱きかかえられることである。
ごらんのように迷惑そうな顔をしている。

時に抱かれて

人間の論理は、自然環境にはわかってもらえない。
そりゃあそうである。
かれらは「金」なんて関係ないのだから。




Posted by 家主 at 22:22│Comments(1)
この記事へのコメント
えー国民投票法から憲法改正へ・・・その他諸々の重要判決んが、ここ数年・・たてこんでおりまするな~・・・「横領、使い込みの事件」んが表に1件出ればいなや、必ずや全国いずれかの町に現在進行形の同じ輩の犯罪んが、ひそみい出たる・・・浮世の習わし!・・・・どーした物よの~・・・・

動植物に迷いは御座らんの~・・・ただただ、種の保存だけに真っ直ぐに正直で、潔かばい!・・・見習いたいね~!・・・・その目線で観れば・・(ゴキブリ、ネズミや蛇も)・・いとしき存在で思わず抱きしめて・・頬ずりしたくなる・・・

                   「す、すまん!うそつきました。」・・・・・・
Posted by 花さかじ~ゃ。 at 2007年03月28日 04:45
 
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