2007年05月23日

温帯モンスーン人


100年前の梅干しを食べたことがある。
もう、梅というよりも「黒い謎の物体」という感じだったが、口に入れてみると
やはり梅干しであった。

「梅干しババア」という悪口を聞いて、ずっと外見に共通点を見出しているのかと思っていた。
どうも民間療法に由来しているらしい。
そういえば、その昔、頭が痛いからとこめかみに梅干しを貼り付けているバアさんがいたように思う。
だが、きっと同じようなことをした「じじい」もいたと思うのだが、
「梅干しジジイ」とは言わない。
梅干しは『ジジイ』より『ババア』が似合うのである。

それにしても、冷蔵庫もなかったのに、昔の人は「保存食」をよく考えだしたものだ。
沖縄でも、ブタを潰すと、行事ごとに大切に使い、最後に塩漬けにしておいた
スーチカーを食べて、骨以外見事に使いきった。

戦国時代には、芋のつるに味噌を練りこんで縄に綯い、
食事時になると刀で適当な長さに切って、お湯をかけて喰ったという。
インスタント味噌汁の元祖である。
携帯していたのが糒(ほしいい)で、炊いた飯を洗って干し、携帯した。
これも湯をかけて戻したらしいから、日本人とインスタントとの仲は
はるか昔から続いているのだ。

この時期、困るのがカビである。
以前、正月の鏡餅をテレビのソバに置いておいたら、
一晩でカビだらけになった。

カビは人間にもつく。
代表格が水虫である。

水虫と言えば・・・

当放送局「神話時代」の頃の話として聞いたところによると、
ジョークで記者が「急性水中炎のため、〇〇さんが…」と書いた原稿を
机の上にうっかり置いておいたら、
それが読まれてしまい、超有名人を「故人」にしてしまったことがあるそうだ。

66">それはともかく…

カビさんと上手くお友達になれれば優秀な食品ができる。
泡盛だって醤油だって、味噌だってみんなカビのお世話になっている。
温帯モンスーン気候に生息するホモサピエンスは
カビと仲良くすることで、独自の文化をつくってきたといえる。

ところが、話に聞くと、ファーストフードのポテトの中には
何ヶ月もほっておいても、全く外観が変わらないものがあるという。
ポテトチップスにライターを近づけたら、ロウソク張りに燃えたときに受けたときも
メタボリーなショックを受けたが、
温帯モンスーン人(亜熱帯モンスーン人)にとって「腐らない食べ物」というのは、基本的にありえない。

知人は、下宿しているとき数年にわたり万年床だったそうだが、
ついに引き払うと言うのでその布団をあげたところ、きのこが生えていたそうだ。
松本零士の漫画に出てくる「サルマタケ」ではないが、
出来事だけで下宿の「におい」が実感できる凄みがある。

もっとも、きのこが生えるのが自然なのである。
この季節、何もしなくても「きのこ」も生えず、「カビ」も生えない状況があるなら
逆に、怖くて近寄れない。

かあるはずである。



Posted by 家主 at 13:40│Comments(3)
この記事へのコメント
えー・・そーそお!・・「プチトマト」を冷蔵庫から出し、流しの横にほっポリだして置いたら・・なな、何と!2週間・3週間たっても表情1つ変えず、ピクリともせずそのまま・・・逆に怖くなり捨ててしもうーたなりよ・・・・

インゲンマメやキュリの色がやけに・・合成プラスチックばりの緑、緑していぬのも気になるの~・・(肥えた畑と太陽の恵みから育つ野菜はいずこえ・・)・

農家ではJAに出す生計の野菜と・・家で食する野菜は別に作るとききやす・・

あれ程強行に、輸入制限してたUSA牛肉も吉野家に後押しされ?(ありかも・・・)いつのまにやら解禁・・・中国からは・・ただ安かろーだけの野菜類あれこれ・・・国内では・・遊休地にも保護、作り過ぎれも生産調整で畑を潰して・・また保護・・・(トラブルが出れば大臣が来て安全宣言の試食会・・)・・

これーゃ~家庭菜園の時代が来るねー・・そんな遠きにあらずに・・・


で!・・本題・・・・と・・
2ページ同じヤツを掲載とは?・・・「7つの間違い捜し!?・・・」・か・・・

un~?・・・いや!きっと、きっと・・「何かあるはずである。」・・・
Posted by カビラ兄弟。 at 2007年05月24日 15:49
長い航海に出た、昔のウミンチュなんかず~っと、さしみばっかだったんでしょうかねぇー。
BSで放送してたローハイドのカウボーイの食事シーンなんか、いつもシチューのイメージがありますが、実際そうらしくカウボーイの間で「サマバビッチ・シチュー」って言うらしいです。

ウチの畑から採れたてのサニーレタスなんか知人宅に持ってくと「無農薬、ありがとう」なんて喜んでおきながら、あとで「虫がついてたよ」なんて言われる事も、・・・・・たまに・・・・・ある・・・・・こっちも、虫をとっぱらわなかったのだが・・・・・たかが、でんでん虫虫なのだが・・・・・中には、「食卓のサラダにでんでん虫が」なんて言う輩も・・・・・おサルさんだって、お芋をきれいに洗って食するって~のに

ゴーヤーなんか、たわしor歯ブラシなんかで念入りに洗い、調理する事をお勧めする。

JAの知人から聞いたのだが、残留農薬No.1はいちご・・・・・らしい。
デリケートな作物でもあるし・・・・・真っ赤か程、おっしゃるとおり「何かあるはず」って~ことらしく、視察に行ってもこの作物ばかりは大臣も官僚も食しないで・・・・・帰って行くらしい。

テレビに出てる綺麗なお姉ちゃんも、何かあったりするのだったりするのだろうか?
Posted by 豊見城市民....脳家 at 2007年05月25日 01:54
あるある。
きっと綺麗なおねえちゃんには『何か』ついてます
Posted by 家主 at 2007年05月28日 13:04
 
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