2008年11月25日

食の傾向

いつの頃からか、沖縄料理はステイタスになった。
20年も前なら、沖縄料理を本土に行って食べることすら難しかったのではないか。
いまでは料理番組で普通に「ゴーヤーチャンプル」を紹介しているし、
東京の食堂でだって、沖縄ソバを出していたりする。

初めて沖縄の地を踏んだとき、リースビル向かいに立つ孔子像を見て、
絶対に中華街があるに違いないと思った。
しかし、それらしいものは発見できなかった。
コザの南京食堂に行ったとき、アツアツの小籠包の旨さに
感動したが、「街」と着くような場所はなかった。

沖縄本島とは不思議なところで、空港を降りてから
ずっと同じ風景が続く。
離島に行くと、
空港→商店街→住宅街→墓場→ウージ畑→墓場→ウージ畑→墓場→ウージ畑→リゾートホテル
といった目に見える変化があるが、本島ではすべてがマンチャーのまま過ぎていく。


沖縄料理が現在のような地位を得てしまった今、
一時期あった「沖縄中華街構想」も耳にしなくなったが、
「食」というのは重要なアイテムだと思う。

沖縄にはイノシシはいたが、豚はいなかったと言う。
中国の使節を歓待するために、移入したのだと聞いた。
当然のことながら、中国の使節の「口にあった料理」を検討したことであろう。
沖縄ならではの中華街があってもいいと、今でも思う。

そういっている自分の食生活は、かなりチープである。
週末は忙しいので、ほぼ100%カップ焼きソバと弁当である。
ワタシの中で、UFOというのは空飛ぶ円盤=未確認飛行物体ではなく
焼きソバのことである。
カップラーメンは「汁」まで飲まなければいけないので苦痛なのだ。
別に飲まなくてもいいのだが

「残してはいけない」

というコドモのころの教えが身についているのである。

すると、あのアジクーターの「汁」だけ飲むのはしのびないので、
チンして食べられる「コメ」を買ってきて汁に突っ込む。
結果として

太るのである。

そんなこともあって、カップめんは焼きそばを基本にしている。
とはいうものの、あれは焼いていない
焼いていないのに焼きソバというのである。
本来「大豪邸」を意味するマンションが、2DKであるのと同じである。
「カップ焼きソバ」というものそれ自体が、意味を持つのである。


ずっと以前、カップライスなるインスタント食品があった。
カップラーメンの「コメ」版である。

チャーハン風味でそこそこ美味であった。
だが、如何せん量が少なかったのを覚えている。
麺食う人は好き好きだが、コメ食う人は量なのである。

海外に行くとカップライスが存在するらしいが、
どんなものかは知らない。
未確認嗜好物体である。











Posted by 家主 at 10:22│Comments(7)
この記事へのコメント
小さい頃に教えられたことが身について、大人になった今でも抜けない癖になることが多々ありますね?
良い意味でも悪い意味でも?

あとね!
もしかしてね!
ひょっとして!
土方さんは~…
カップラーメンとか、UFO大好き人間ですか?
Posted by 土方大好きさん at 2008年11月25日 18:47
しかしー何だ、太古の人類として1万年前の骨とやらがその年代の地層から   出たと位置ずけておるんが、よく考えると・・

1万年の上の地層には9千年、8千年、7千、6・5・4・・・と、無限にして膨大に星の数程の人間が亡くなっておるのにだ、それらを全て通り越して・・
「はいこれ、1万年です、」って言われても、いささかはなはだ疑問なり、
もっと骨がワンサカ出ないとおかしいー、余りにも発掘数が少な過ぎる、・・

まー大体発掘機関はどこどこ大学の何とやらですが、・・大学や、政府機関の「補助金の打ち切りや削減」を危惧し、同じ骨を埋めては戻し戻しては埋めてる感じが、あーしないでもなくはない、いやワシならそーする、(笑)、
発掘は地道にコツコツ気長に繊細に体力忍耐と金を要するのです、(笑)、・

「歴史研究家」なる人物が、浅い思いつきや憶測や推測だけで物事を判断し、時に歴史を湾曲し偏り、何ら実証も検証もなくただ闇雲に目の前の仕事欲しさに講演されておるのは、はなはだ遺憾で見苦しい、・・
意見や主張がある時には論文にし、関係機関や有識者の審議を仰ぎ明確なる確証や根拠を得てから物事の公表や発言を促したいね~、・・


ま~人生でワシほどインスタントラーメンを喰った奴はおるまい!、・・
あ・ま・りに!、毎日ラーメン匂いでアパートの隣から、・・
            「苦情と、・・カンズメ貰ったことあります、(笑)、・・」
Posted by ガッツ・石松。 at 2008年11月26日 04:24
話の流れからするからにして、太ったの?
Posted by ソウルレディ at 2008年11月26日 13:05
話の流れからするからにして、太ったの?(泣)
Posted by ソウルレディ at 2008年11月26日 13:06
内地の野菜畑は沖縄をみならって変わったとおもう。今年の夏は畑の野菜が畑で焦げてたよ。残って元気なのはゴーヤとかエンサイとか亜熱帯ものでした。そして酒屋さんでルートビア買ってのんで気分を沖縄にして、のりきった。だって内地より沖縄のほうが涼しいんだもん。
Posted by かなりアバウト at 2008年11月26日 13:32
はじめまして?チーハァンラマ?
「小籠包」の故郷から参りました。
孔子像、中華料理、そして中国の使節の話し、大変興味深いですね。
中国人は「食」を大事にする民族です。親しい人に「ニーハォ」の代わりに「チーハァンラマ」、つまり「ご飯を食べましたか」と話しかけるほどです。
一人っ子で料理ができないと思われるワタクシはこの前「冊封使歓待料理」の講演を頼まれてしまいました。四苦八苦してやっと無事に終わりました。質疑応答の時、豚はどこから来たのかと突っ込まれて、答えられませんでした。今日土方先生の文章を読んだら、やっと分かりました。謝謝!豚以外の中華料理の話しなら何でもヤサシク聞いてくださいね。
Posted by 才色兼備 at 2008年11月26日 16:31
 
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