土方　浄の「スコアブックをもう一度」

１４日のサッカーではキング・カズ見たさに
たくさんのチビッ子が集まっていた。
口々に言うことは「サインください」

中には「なんかください」という子もいた。

なんとも、節操というものがない。


現代は、何でもある時代。何でも出来る時代。
かつては目にすることが出来なかったものも
インターネットを使ってみることが出来るようになり、
地球の裏側とだって、メールを使ってほぼオンタイムで
手紙のやり取りを出来るようになった。


ワタシが幼少の頃…というか、ガキの時分、
人気テレビ番組というのは、ホントウに正座して
「５分前」にはテレビの前に座って待っていた。

ドラマの話題が、翌日の学校での主な会話のテーマであった。
登場人物について意見を戦わせ、
ドラマ上の話で喧嘩になったりした。


いま喧嘩になっているのはネットの上での話である。
文字の喧嘩というのはとげとげしい。
見ていると、昔の映画のマッドマックスやウォーターワードに
出てきた悪役を想像してしまう。
スタートレックで言えば、みんなクリンゴンである。

ネット社会というのはもっと夢のあるものではなかったか。
せっかく垣根を越えて世界中と繋がっているのだ。
やっぱり「節操」は必要である。