2010年01月31日

春の快挙

春センバツに、嘉手納と興南が出場を決めた。
過去2度の全国制覇(1999年と2008年いずれも沖尚)を経験したセンバツだが
二校出場は、地元開催で沖縄から4校が出場したときも
達成することが出来なかった。

まさに快挙である。


嘉手納は九州を制し、九州王者として明治神宮大会に進んだ。
ここでは優勝した大垣日大に打ち負けたが、

それはいいのである。

だって本番は西宮市の甲子園球場に待っているのであって、
東京都新宿区霞ヶ丘町の神宮球場ではないのである。
いいときの姿をみせてやるこたぁない。
決勝でかって優勝したときに、やっと相手がわかるぐらいでいいのである。

一方の興南も実は凄いのだ。
今回で三季連続出場。
沖縄から前回三季連続で出たのは、1986年夏まで三季の沖縄水産。
興南としては1982年まで遡る。
チームが変わっても出るというのは本当に凄いことだ。
今年の場合島袋というエースの存在が大きい。

今度こそ、甲子園で校歌を聞いてほしいし、一度聞けば
何回も私たちの耳に飛び込んでくることだろう。
九州でなしえなかった県勢同士の決勝が、これ以上はない舞台で
現実のものになる…なんてことも、絶対ないとはいえない。


ただひとつ心配なのは、沖縄を取り巻くいまの政治環境と結び付けられることである。
確かに沖縄にとって野球は「復帰」のシンボル的存在であったこともあるし、
認められていく『象徴』でもあった。

いかんのは「大臣が先か、甲子園の優勝が先か」というアレである。
野球は野球であって、大臣とは関係ない。
甲子園に行った子ともたちを政治と結びつけて取材するのだけはやめてほしい。

背中に戦時中砲弾の破片で受けた傷が残っていたという
沖水の前監督、故・栽弘義さんは、野球と戦争を結び付けられるのをことさら嫌った。

「戦争をひとからげで語るなということ」

なぜいやなんですかと質問したとき、そんなことを聞いた気がする。


確かに明るい話題だが、それはそれ、これはこれなのだ。
子どもたちには、邪念なく大舞台でプレーしてもらいたい。


優勝したあとでその意味を考えるぐらいでいいのである。





Posted by 家主 at 23:19│Comments(1)
この記事へのコメント
がんばれー!

嘉手納、興南高校~!

\(^ー^)/フレーフレーフレー!

決勝は沖縄勢で~!

( ̄・・ ̄)フン!フン!フン!

3月が楽しみです!
Posted by 土方浄大好きさん at 2010年01月31日 23:49
 
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