2006年03月09日

ミスマッチ

ミスマッチ

住所で言うと、那覇市古波蔵になるのだろうか、「KINA’s BAR」である。
ここのオーナー喜納くんは、前にいたシャーロックホームズ以来の知り合いである。

店が出来て10年だそうだが、帰り道にあることもあって、
いつも車窓から店が元気で営業しているのを見て通り過ぎるだけだった。
10年目にして初めて訪れた。


店内は決して広くはないが、オーナーのキャラクターが生きている。

まず目に付くのは、やたらとたくさん並べられたビールの空き缶である。
「酒好きだったので・・・」といいつつ、それを店をやる前からとってあったのがすごい。
しかも全部種類が違った。発泡酒が多い部分があったのは、その時期の経済状態を物語っている。

2,3年前から「KINA’s BAR」の看板に別の文字がかかれるようになって気になっていた。

「カラオケと世界のお酒」

バーなのだが、カラオケがあるのである。

喜納君は、いわばギミアブレイクの「笑うせーるすまん」の喪黒福造がカウンターで飲んでる、
あの「ナントカの巣」というBARのバーテンダーが陽気になった・・・という面持ち。

でもすごい。
本人が酒が好きで歌が好き。
それでこうなった…っていうのがすごいのである。

最近はどこのバーでも泡盛が主役の一角を占めるが、喜納君では以前カクテルをよく所望した。
おいしいカクテルを造ってくるのだが、ただ、自分が考案した怪しいカクテルを次々に持ってくるのに閉口した。

そういえば以前、関西に行ったときに入ったバーで、シェーカーをマラカスのように動かすバーテンダーに遭遇したことがある。
しかも動きが鈍い。
カクテルというのは、作る人の動作も込みで『カクテル』であることを痛感した。

食べ物にも飲み物にも、指標になるものがある。

レストランで食べるなら、「ハンバーグステーキ」

バーで注文するなら「マティーニ」である。

これは本当に力量が分かる。
かつて出張に行ったとき、某有名ホテルのバーで飲んだマティーニのあまりのまずさに、驚いた。

マティーニとカラオケがフィットするかどうか分からないが、人柄で選ぶなら「KINA’s BAR」はお勧めである。



Posted by 家主 at 20:42│Comments(0)
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