2006年03月10日

フジヨシの逆襲

子どもの頃、東宝の怪獣映画を見に行くと、パンフレットの最後のページに必ずプラモデルの宣伝が出ていた。

「煙を吐くゴジラ」「動くモスラの幼虫」「フツウのラドン」

などである。

かなりの価格だったので、子どもの私には高嶺の花であった。


1966年から放送された「ウルトラQ」
学生だった石坂浩二さんがナレーションをやっていたのは有名だが、
ウルトラシリーズの元祖である。

与那覇デスクと話をしていたら、
子どもの頃、ペギラのプラモデルを持っていたという。
ペギラは確か南極に住んでいた怪獣であり、ウルトラQの5作目に登場した。

彼は友人が持っていたゴリラ型怪獣「ゴロー」と「ペギラ」を闘わせた話を非常に細かにしてくれた。
羽を広げて冷気を送るのが武器の「ペギラ」は、腕を前後に振って前進する「ゴロー」のプラモデルには絶対に勝てなかったんだとか。
羽の動きまでリアルに再現してくれた。
ひょっとすると、今でも家でヒソカに戦わせているかも知れぬ。

フジヨシの逆襲

19日から始まるJFLで全国の「怪獣?」と対戦するFC琉球が、新ユニフォームを発表した。

ホーム用のユニフォームはチームカラーの「ベンガラ色(エンジ)」を基本に、背中に負った番号は、
琉球王国の代表として戦うという意味をこめた「ゴールド」だそうだ。



フジヨシの逆襲ビジターは白と紺をベースにしている。

やはりユニフォームは選手が着てこそカッコイイ

私も日本代表のユニフォームのレプリカを持っているが、自分で着るとどう見てもダフ屋の一員のようでショックだった。

フジヨシの逆襲
今年のFC琉球のキャッチフレーズは

「夢がある。」

だそうである。
パンフレットには英語でも書いてあるが、

We have a dream


フツウである。
この場合、英語はすこし意訳して欲しかった。

野口代表は、きょうの会見で「夢がある。」の最後についている「。」をかなり強調していた。


きっとこれは完結の「。」なのだろう。

日本の場合『夢』は「夢のまた夢」であって、見るもの、描くものでしかない。

一方欧米では、Dreams come true である。
夢は「実現するため」にある。

このギャップを埋めるのが完結の「。」なのだろうと私は思う。

とはいえ、これから始まる戦いでは経験則がものを言うことも多い。
「勝つこと」を知っているものは、間違いなく最後の瞬間では強者である。

それは八重山商工のつよさにも共通するものがある。

フジヨシの逆襲
FC琉球の場合、この男の存在であろう。

藤吉信次

「上がる」事も、「苦しい」時も経験した彼の力は、技術だけではないメリットである。
きっと東京近辺のチームの監督に就任した、ちりちり頭の熱いお父さんにつよく誘われたはずである。
しかし、彼はFC琉球を選んだ。

きょうもフジヨシはおどけていた。
専門誌の予想フォーメーションの中にもフジヨシの名はなかった。

だが、シーズンのどこかで、必ずフジヨシの逆襲があると私は思っている。




Posted by 家主 at 21:10│Comments(0)
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