2006年06月15日

あるはずのものがなくなる恐怖

あるはずのものがなくなる恐怖

中城の地すべり災害現場を見てきた。
想像以上に大変なことになっている。
国道329からでも見晴らしが利くので、
通りかかったドライバーはみな驚愕の表情を見せていた。
あるはずのものがなくなる恐怖
流れ出した土砂は、がけ下の民家直前まで迫っている。
現場で見ていても、夜になって雨が降り出す前から、にじみ出た水が
下を走る国道329の近くに流れ出していた。
明らかに飽和状態に達している。
あるはずのものがなくなる恐怖
流れ出た土砂は、下にある民家の目前まで迫り、しかもご覧の量。
重機とトラックで必死の撤去作業が続けられていた。
だが心配なのは今夜の雨である。
あるはずのものがなくなる恐怖
もはや「死に体」の家々。
しかし今おころうとしていることは、家だけの問題ではない。
消えるはずがない地面…土地もろともなくなってしまう危険にさらされているのだ。
こういう場合、保険に入っていたとして、いったいどういう補償をしてくれるのだろう。



Posted by 家主 at 20:31│Comments(4)
この記事へのコメント
こないだニュースで、ウチの会社がある沖縄市東部は中城の崩落現場と同じ土質で地滑りが起こりやすいそうです。

実際に前を走っている329号線は、以前地滑りで崩壊してしまい、現在の位置に変更になったという話を聞いたことがあります。

なんでもここいらは地下に水脈があるとかで、大雨が降るたびに地面の亀裂から水が湧き出しているのをみて大丈夫かな?と思っていたけど、今回の中城や首里のマンションのニュースを見てかなり心配です。(--;)
Posted by サザビー at 2006年06月15日 21:39
地すべりって本土で起こるものと”思い込んで”いました。

自然に思い込みは通用しないし、それは人間の勝手なんですね。

”沖縄で地震は起こらない”も同様。

ある程度の対策はできても、

自然に対して”起こらないことを願う”しかできない存在なのが人間なんだなと

感じます。

ただ、”願う”ことも”実際起こるまでは忘れている”ものですが…
Posted by うずまきメリーさん at 2006年06月15日 22:37
たまたま琉大名誉教授で地震・地質の専門家である加藤祐三さんに
災害現場で会いました。
加藤さんがおっしゃるには、佐敷の新里ビラも、中城の安里も条件は同じだが、数万年前に中城湾が沈下したことで、陸上の地層も沈下した。その名残があの地層だとのこと。
ある意味では「約束の場所」だったといえるかもしれません。
Posted by 家主 at 2006年06月15日 23:29
うずまきメリーさん に 同感です
対岸の火事と 思ってはいけないことを
肝に銘じなくては
Posted by かつぼたつ at 2006年06月16日 16:45
 
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