2006年07月07日

離島の空

台風の接近で、真っ先に交通に影響を受けるのは離島である。
今回も、海路がとまり、小型機が就航する離島航空路がまずストップした。

離島の空
たまたまきょう「沖縄の離島航空政策懇談会」というのを取材した。
主催者が一番来てほしかった、離島の代表の大半が来ることが出来なかった。
なんとも皮肉な話である。

話を聞いていると、離島の航空路には運航費の補助が国や自治体から出されるが、
「船で行けば2時間」とか、「9人乗り以上で1500メートルの滑走路に就航する航空機」とか
いろいろ制約があるらしい。

久米島空港の滑走路は2000メートル。
せっかくジェット機を使っても、補助が出ないというデメリットがあるから、ジェット機の性能を生かすことが出来ないのだそうだ。
しかも、国の補助は出所が「空港整備特別会計」という奴で、『インフラ整備』の目的にしか使えない。
だから飛行機を飛ばすのにかかる部品代とかにしか使えず、足りない収入を補うという物ではないのだそうだ。

勿論、島そのものの魅力を高め、観光地として生かせば需要も高まるだろうが、
小さな離島はなかなかそうも行かない。

旅客機の中には、簡単に座席を貨物室に換えられる機材もあるそうだ。
なにか、斬新な発想で打開できないものか。





Posted by 家主 at 23:59│Comments(4)
この記事へのコメント
いろんな補助事業やインフラ整備など、中央で全国統一して全て決めるのではなく、実際に現地の状況や声を聞いたうえで柔軟に対応できないものでしょうか?。
そういう中で地元出身の政治家の方々には頑張ってもらいたいけど、我々有権者の方ももっと政治にも関心を持たなくてはいけないと思う。

ジェット機の利点は一度に大量に物資を早く運べるって事でしょうけど、今は世界的に燃料費も高騰化してるので、スピードは多少遅くても、昔のYS-11の様な中型のプロペラ機じゃダメなんでしょうか?。

今の主流はジェット機だし、整備性などの問題もあるだろうからやっぱジェット機の方がいいのかもしれないけど。

それか一日一便だけでも物資輸送専用の輸送機を就航させたらどうなんでしょうか?
Posted by サザビー at 2006年07月08日 18:20
 これで思い出しましたが、日本も広いということ。

 特に沖縄がそうですが奄美大島などのある鹿児島や五島列島や壱岐・対馬の長崎、それに硫黄島や三宅島、大島などを抱えるわが首都の東京といったところは広い地域に多くの島々が点在しますから大変ですね。
 
 瀬戸内海にも人が住んでいる多くの島々がありますが、沖縄などと比べると地域も狭いですし、税金の「ムダ遣い」の典型のような『本四架橋』なる物が3本もできてしまいましたから同じに論じることはできませんが。
 
このページを読んでいてつくづく思い知らされたのは、離島ゆえの厳しさや不便さということを。

 私たちのような高速道路を利用すれば端から端まで2時間余りで行ける内陸のちっぽけな県に住んでいる者にとっては想像できないことです。

 地元出身の政治家の話はともかく、家主の言われるとおり画一的ではないその地域に適合したインフラ整備や補助事業をもっと進めていくべきでしょうね。また、多くの国民も<日本は広いのだ>ということをもっとベンキョウするべきですよ。

 柄にもない偉そうなことを書きましたが、琉球とそこに住む人が大好き?で先の大戦では多くの犠牲となられた琉球の方々に贖罪意識を捨てきれない一人の本土の人間の戯言とお許しを。
Posted by 奥野 三好改めsankou at 2006年07月08日 19:23
最近、離島が見直されているとよく言われます。
IT技術の進歩でハンディキャップもとりぞかれたといいます。
でもつい思ってしまうのは。情報が入ってくれば来ただけ
ほしいものも増えるのではないかということです。
がじゃっちさんがおっしゃるように、画一的発想ではだめでしょう。
なんでYS11プロジェクト、なくしちゃったんだろうなあ。
Posted by 家主 at 2006年07月10日 20:23
最近、離島が見直されているとよく言われます。
IT技術の進歩でハンディキャップもとりぞかれたといいます。
でもつい思ってしまうのは。情報が入ってくれば来ただけ
ほしいものも増えるのではないかということです。
がじゃっちさんがおっしゃるように、画一的発想ではだめでしょう。
なんでYS11プロジェクト、なくしちゃったんだろうなあ。
Posted by 家主 at 2006年07月10日 20:23
 
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