2006年07月20日

認識を改めねば…

認識を改めねば…
国際卓球フェスティバル~スーパーサーキット沖縄大会~が幕を開けた。

世界チャンピオンの王励勤、アテネ金メダリストの柳承敏らのプレーを初めて生で見た。
今までの卓球の感覚を根底から覆された。

とにかくスピード感がある。

スピード感というのは、良くギャグであるような「右左右左」と客が首を振っているあのスピードではなく、競技自体が持つスピード感とパワーなのである。

ピンポンのイメージというと、数年前にコマーシャルで使われていたような
温泉旅館での卓球であったが、
トンでも8分、歩いて10分、寝て2分!!

190センチの大男が、あの小さなボールを自在に操るなんざあ、
まさにこれは芸術の域である。
認識を改めねば…
それにしても中国って「国技」とはいえ、どうしてあんなに強いのか、
解説をしていただく、日本女子ナショナルチームの渡辺理貴コーチに聞いてみた。

「中国の卓球人口って知ってます?。1億人ですよ。その1億も、本当の競技者としての1億。」

「以前合宿に行った中国で、工場帰りのおじさんが街中の卓球クラブで思いっきりスマッシュを打ち込んでた。おなかが出たおじさんですよ!。フツウの人でも、基礎をしっかり叩き込まれている。その中から選ばれた選手なんですから、日本とワケが違う…」

中国で世界一の選手が生れると、その選手の子供の頃のコーチまで“探し出して”報奨金が支払われるのだそうである。

翻って、日本はどうか…。
お寒い限りである。


20日は、宜野湾市立体育館で決勝までが行われる。
福原愛ちゃんもエキシビジョンで登場する。



Posted by 家主 at 00:18│Comments(2)
この記事へのコメント
 家主もご存知の通り、かつての日本は「卓球王国」と言われていた時代がありましたね。

 世界大会で通算12個の金メダルを獲得し、国際卓球連名会長も務めた故荻村伊智朗さんをはじめ多くの有名選手を輩出しています。

 それはまだ日本が敗戦のショックから完全に立ち直れなかった貧しい?昭和20年代から30年代のことだったと記憶しています。

 高度成長期に入るとともに日本の卓球は弱くなり、「愛ちゃん人気」はありますが、現代の若者の間では「ダサイ」スポーツとしてどちらかと言えばマイナーな競技と見られているようです。

 現在の中国の強さを目の当たりにしますと、何だか当時の日本の社会情勢とダブって見えるのですが、考えすぎでしょうか。
Posted by sankou at 2006年07月20日 10:07
高度成長とかぶるところはありますね。
ただ、中国の場合、国家戦略でスポーツを国威発揚の手段にしたこと。
そしてそれが、資本主義経済圏と接していく中で、
プロスポーツとしての価値を生んでいっていること。
だって、世界チャンピオンの王励勤に好きな車は難ですかと聞いたインタビューの答えが「フェラーリ」で、好きな俳優は「トムクルーズ」ですもんね。
http://www.sc-tabletennis.com/newsc/sensyu/interview/wang.html
Posted by 家主 at 2006年07月20日 10:23
 
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